石焼きビビンバ。
気温30℃を超える中で目の前にジュウジュウ音をたてる石の器が置かれるのはとても趣深い。なかなか熱さがひかないので混ぜていく端からどんどんおこげになっていく。とにもかくにも熱いんだけど冷めるのを待っていては大半がお煎餅になってしまうので勇気を出して口に運ぶ。
具はナムル数種に卵にコチュジャンといたってシンプル。野菜のシャキシャキした食感とコチュジャンの甘辛さが口いっぱいに広がって美味い。頭の中が「熱い」と「美味い」だけで満たされていく。
僕が食べ終わったころに隣のテーブルのお姉さんが頼んだ豆腐チゲがマグマのようにグツグツ言いながら運ばれてきててなんとなく仲間意識が芽生えた。彼女もまた熱いと美味いに溺れながら食べたのだろうな。